札幌の秀岳荘さんから,スキーシューを購入した.長さ120cmくらいのスキーで,滑走面にスキーシールがついている.登山靴で使えるX-TRACEバインディングがついている.ヒールフリーで使えるスキーもどきだ.まずはタイラップでバインディングのヒールを半固定して,キゴ山あたりでテストしてみよう.
「スキー場でリフトに乗車して,松尾山を目指す」というような用途に使えたら良いのだが,最低でも医王山や高尾山の帰りの林道をずりずり滑りながら歩けたらよいかな?と思っている.スキーとしての機能がどれくらいあるのか,また,スキー靴ではない冬登山靴でどれくらいスキーをコントロールできるのかが問題.巷では,「歩く専用と考えたほうがよい」「全く使い物ならない」との声も.さて,どんなかな?
追記
- 秀岳荘扱いのブルーモリス製のスキーシューを使用してみた.自分で細工して,「完全にヒールフリーではない状態」にして使用.一応,スキーらしい動きは少しだけできるが,滑りは渋い.むしろ,「全然滑らない重し」と呼んだほうがよいかも.
- ノーマルシールタイプを使用してみた感想としては,「ウロコソールタイプにすればよかった,失敗した」
- ノーマルシールタイプは,医王山の林道下りで全く滑らない,滑走できない.足をスライドできるスキーシューであって,利便性は低い.
- 積雪に覆われたキャンプ場「医王の里」の中をハイキング気分で歩き回るにはよかった.登山の戦力にはならない.
- スキーシール(クライミングスキン)用のワックスがあるらしい.とりあえず手元にあった撥水剤を塗って,再度スキー場ででも滑ってみよう.
- DIYでインサートビスをつけて,あれこれ更に細工する予定.今のところ,高いオモチャになっている.何とか使いこなしてやろう.
- スキーに接着されたスキーシールが,登りでどのように効果を発揮できるか体験できた.
2020年12月27日現在の感想
- スキーシューをこれから買われる方は,最低でもウロコソールを選んで下さい.スキーとしての滑る機能をほぼ放棄したシール固定接着タイプは,存在意義が希薄だ.滑らないためには,ワカンやスノーシューがある.スキーは,滑るという機能がワカンやスノーシューとは違うのだ.
2020年12月31日現在の感想- スキーシュにワックスを塗って,再度歩いてみた.緩い坂道でも,少しだけ滑り降りることはできた.今回塗ったのは,滑走面にはシリコンオイル,スキーシールの部分には,ゴアテックス用の撥水スプレー.シリコンオイルは,機械部品の潤滑用に手元にあったもの.ゴアテックス用の撥水スプレーは,フッ素成分を期待してのこと.
- スキーシールのモヘヤ部分を含めて,全部シリコンオイルを塗ることでもよいかもしれない.
- このスキーシューは,雪原散歩用ですね.それ以上でも,それ以下でもない.販売元がそう言っているので,確かにその通り.ワカンやスノーシュは,ある意味で命を預けることもある道具だが,ブルーモリス/秀岳荘のスキーシュには,それは期待できない.文字通り雪原散歩用の「少しだけ楽しいおもちゃ」です.