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あれこれ雑記


2018/04/22

ブナオ山観察舎(石川県白山市尾添)で熊を眺める

Tweet ThisSend to Facebook | by 山歩き愛好者
 山毛欅尾山(ブナオ山)標高1365mと向き合う石川県のブナオ山観察舎(石川県白山市尾添)で熊を眺めて来た。何時間も粘って1頭見られるくらいかと時間がかかることを覚悟してやってきたが、到着してすぐに1頭眺めることができて、その後も次々と熊が植物を食む様子を眺めることができた。何台かある大型の双眼鏡では熊の動きがよく見えて、4時間くらい滞在させていただいて、退屈するということは全くなかった。
 換算600mmの望遠レンズでも、熊は点のようにしか撮れない。トリミングして引き延ばした写真を何点か以下に掲載する。何年も登山をしていて、幸いにもこれまで山で熊に出会ったことがない(
ブナオ山にも残雪期に一回登ったことはある)。ブナオ山のこの南斜面には、同時に複数頭の熊が現われて驚いた。自然観察員の方々に教えていただくことで、大型双眼鏡や単眼鏡で熊が悠然と植物を食べている様子を眺めることができた。裸眼では全く見えないか、点のように小さいので、観察員の方々や周囲の方に教えていただかなければ、全くわからなかった。安全な場所にいる人間が思う勝手な気持ちかもしれないが、子連れの熊の姿を見て、山に生息する動物と人間との関係について改めて考えさせられた思いがした。ブナオ山観察舎は、とても貴重な施設だと感じた。
 ここの熊は、デブリの跡地(?)や焼き畑農地の跡地で、木の茂みがない草地や土が露出した箇所に雪解けとともに生えてくる植物の新芽を探して食べているらしい。そのためか、
観察舎からよく見える斜面の途中の草地のような場所や、土が露出している場所に今日は熊がよく現れた。今日この時期・この山・この南斜面では、熊はそのように行動しているようであった。
 もっとも、茂みの中でまた別の意図を持って行動している熊もいるのかもしれない。茂みの中に入ってしまうと、熊の姿は望遠鏡でも見えなくなることもしばしばで、植物が生え始めた草地に熊が見つかるという話は、我々ヒトに見える範囲では、ということかもしれない。

ブナオ山の熊


ブナオ山の熊(重なり岩の右手)


親子熊


観察舎周辺のカタクリ(これからまだ咲きそうだった)

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