鍬崎山 2089.7m (富山県)
立山・薬師の大展望
2016年5月8日(日)快晴
参加者:単独
出発5:15-立山山麓スキー場6:30から6:45-ゴンドラ山頂乗り場6:55-瀬戸蔵山7:30~7:35-大品山8:05-鍬崎山10:45~11:30-大品山13:05~13:15-瀬戸蔵山13:43-ゴンドラ山頂乗り場14:05-立山山麓スキー場14:15-帰着16:10
日の出4:50 日の入り18:46 GPS軌跡ファイル:
鍬崎山GPS軌跡2016_5_8.gpx

※
2016年5月8日の天気図へのリンク 残雪期の鍬崎山に行ってみたいとかねがね思っていた。今年は雪が少なく、時期が遅くなると雪は消えてしまうだろう、ということで、やきもきしつつ、仕事と休みと体力と、そして天気を見比べていた。一日だけピンポイントで、この日なら、という日に休みが取れた。最高の気圧配置でようやく強風もおさまり、この日を逃したら、他にどの日に行くのか?という天気。前後の自分の予定では、少し無理があるが、それを承知で足を延ばしてきた。
ゴンドラ乗り場の駐車場は、閑散としていて人がいない。GW最終日だからかな?最高の天候の中、ゴンドラに乗り、歩き出す。土の匂い、芽を吹こうとする木々や植物の香りなどが混じっているのか、山の空気の香りを嬉しく感じる。瀬戸蔵山、大品山までは難なく歩く。登山道には、雪のかけらもない。標高1500mから1600mの間で、登山道が崩落している箇所がある。丸太を渡して鉄筋を杭のように打ち込んで階段状に土留めされていたようだが、原型をとどめない状態になっている。うっかりしていると落石を誘発する場所なので、下に人がいる状況ではとても歩きづらい。よつんばいのようにして登っていく(大日山と同じ整備方法のように見えた。整備して下さった方に感謝します)。登山道の左右は熊笹が茂っていて、切れ落ちた崖ではなく、少々歩きにくいが危険箇所とまでは言えない。
標高1950mあたりで、雪が登山道を完全に覆っている箇所が出てくる。雪が固く、ちょっと通過に気を遣う箇所もあり、アイゼンをつけて登った。雪は固く、ステップを切った踏み跡があるので、アイゼンなして登る方のほうが多かったが、アイゼンがあったほうが安心して登ることができる。自分を信じられない年齢になったと認識しているので、持参しているものは使ったほうがよい。結局、アイゼンを使ったほうがよい箇所は、距離にして100mもないくらいだったかもしれない。注意箇所を過ぎた後は、夏道がほぼ出ている。山頂まで、アイゼンをつけて夏道を避けて雪を拾いながら歩いた。固い雪が連続してついている場所もあり、アイゼンがよく効くので歩きやすい。
山頂では、期待していた眺望が目の前に。毛勝三山から大日・奥大日・弥陀ヶ原からぐるとっと薬師、黒部五郎、北の俣岳、白山あたりまでよく見える。以前来た時には雲で真っ白だったので、これは嬉しい。立山連峰の展望台である。2回めの鍬崎山で、期待していた以上の眺めを見ることができた。残雪の鍬崎山というには少しおこがましくて、95%夏道の鍬崎山、と言ったほうが正しいかもしれない雪の状況だった。夏の靴が消耗して昨年新調したので、その靴では初めての10本爪アイゼンとなった。サイズがぎりぎりだが、何とか調整可能な範囲でしっかりと装着できることを確認した(今シーズンは、これでアイゼンも終わりかな)。
鍬崎山-標高の断面図

鍬崎山-歩いたGPS軌跡

薬師と黒部五郎に北の俣(いずれも行ったことがない山々)-薬師はこの夏行きたい山

山頂の賑わい

弥陀ヶ原の地形がよくわかる

帰路11:45@標高1820m付近の登山道の状況-標高1950mから上は雪が残るが山頂直下でも夏道が出ている(今冬は、指折りの小雪)。

タムシバが咲こうとしている