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2019/04/13

大倉山1443.0m 土倉山1384m (富山県上市町)

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大倉山1443.0m 土倉山1384m (富山県上市町)
2019年4月13日(土)快晴
剱岳を眺める
参加者:単独

出発6:30-桑首谷林道分岐7:45~8:00-登山口8:14-1054mピーク9:23-大倉山山頂10:43~10:55-土倉山尾根登りコースとの分岐11:37-土倉山山頂11:45~12:15-大倉山山頂13:30-1054mピーク14:17-標高860m地点で休憩14:48~15:07-登山口15:32-桑首谷林道分岐15:40-帰着17:30
※登り:3時間45分 下り:3時間17分

日の出5:23 日の入り18:25  GPS軌跡ファイル: 大倉山土倉山往復GPS軌跡2019_4_13.gpx

大倉山土倉山往復標高の断面図

大倉山・土倉山往復GPS軌跡(今回は赤色・黄色は2011年3月11日の土倉山)

 残雪期の大倉山は、とても好きな山。桑首谷林道まで車が入れれば、そこそこの登りでそれほどの距離を歩かずに剣岳の雄姿を眺められる。今冬が記録的な小雪であったため、まだ4月上旬ではあるが大倉山に登るのに適した状況が到来した。桑首谷林道の土砂・岩石は、清掃・整備されている。ありがたい。標高800mあたりから雪がちらちら現れて、標高900mから上では固い雪がついている。雪で舗装されたきれいな道のようによい状況だ。
 標高1000m付近の尾根に乗ると、数日前の寒波で新雪が10cmほど(吹き溜まりではもっと)積もっていて太陽の光を受けて純白に輝いている。楽しく歩いて大倉山山頂を目指す。途中、標高1300m付近で上市のDさんに久しぶりにお会いした。剱岳や赤谷の頭、土倉山ではお世話になりました。ありがとうございます。
 素晴らしい天候に恵まれて、大倉山山頂では絶景が待っていた。これがあるから、残雪期の山歩きはやめられない。2011年3月11日には、あらかじめ連絡を取り合う形でラッセル中の上市のDさんパーティを我々のパーティが追いかけて合流し、ルートをご指南いただいて土倉山に登らせていただくことができた。その時の土倉山からの眺めの素晴らしさから、いつかは大倉山から土倉山までも歩いてみたいと思っていた。今日は、雪の状態がとてもよい。天気は一日中安定している。ダメなら戻ればよい、ということで大倉山山頂もそこそこに土倉山を目指すことにした。
 大倉山の登山口に少し後に来られた単独行の方が屈強で健脚な方で、追い付いてこられたので少し言葉を交わして先に行っていただいたのだが、大倉山の山頂でお見掛けしなかった。土倉山まで単独行の方のトレース(積雪10~15cm)があったので、あの健脚の方が行かれたのだろうと直感したのだ。トレースに力を得て、土倉山まで行けば「誰か人はいる」という安心感も少しあって土倉山を目指すことにした、というのが正直なところ(雪の状態は、これまでになく良かったし)。
 土倉山でも素晴らしい景色を堪能した。土倉山山頂について15分ほどしたら、鍋増谷の尾根を登り上げるルートでお一人が登って来られた。大倉山と同じく標高が低いところに雪はなく、標高900mくらいからは雪がつながっていてスムーズに来られたようでした。12:15までの時間帯では、土倉山に来られたのは、その方と私を含めて計3名だった。とても疲れたが、かねてから温めていたルートを歩くことができて嬉しかった。土倉山から大倉山に戻ると、山頂でベテランの女性の方が景色をゆっくり楽しまれておられた。さすがだなあ、がつがつ登るばかりが山ではない、と気づかされた。近頃は、鍛錬不足で足が弱ってきており、下りの最後は足にきた(登りと下りの時間差が少ないのが、その状況を如実に表しています)。冷静に考えると、土倉山まで足を延ばすのは、今の私の力量を少し超えていました。
 反省点を含めた振り返りは、下記。
  • 今年の冬は、記録的な小雪だった。4月に入って比較的低温が続き、開花したばかりの桜に雪が舞う日もあった
  • そのような天候のためか、雪は固くしまっている。標高1000m以上の稜線では、その上に新雪が10cmほど乗っている状況
  • 固い雪のように思えるが、その固い雪の下はかなり空洞になっている箇所も多い(踏みぬいた穴があって、下は空洞)
  • 午後から雪はじゃわじゃに柔らかくなった。賞味期限は近づいている。
  • 大倉山と土倉山の間の稜線には、危険箇所が一か所ある。気軽に足を踏み入れないほうがよい。特に、これから雪が悪くなってくるので、インターネットの記事を鵜呑みにしないでほしい。残雪の上に積もった新雪は、足場という意味では足しにならない。
  • 2017年5月5日には、稜線の1054mピークから登山口まで55分で降りてきているのに、今日は休憩20分を含めて1時間15分ほどかかっている。休憩20分なしでは、足が動かなかった。
より大きな画像サイズの写真は、こちらをどうぞ。

9:12ごろ 標高1000m付近の稜線に乗った-前方に見えるのは標高1200mあたりの尾根の端っこで山頂ではない

9:55ごろ 大倉山山頂の50分ほど手前-白山や富山平野、能登半島までずっと見える

10:50ごろ-大倉山からの剱岳

11:50ごろ-土倉山からの眺め

毛勝の山々

土倉山からも白山が見えた


イワウチワは登山口が咲き始め

下山時に登山口にて-雪はすっかり消えている

登山口の対岸の新雪-数日前に北関東に降雪をもたらした寒波の際に、こちらでも少し降ったのだろう。私は、大倉山には桑首谷林道が開通した4月末かゴールデンウィークの前半に来ることが多い。その頃には、登山口の対岸に新雪を見たことはない。今年は、記録的な小雪の年で桑首谷林道を早く通して下さった。おかげで、なまくら登山者の私が、4月初旬という珍しい時期に大倉山に来ることができた。

23:12 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | 富山県から登る山