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2019/01/14

国見山 556.8m(石川県金沢市熊走町から)

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国見山 556.8m(石川県金沢市熊走町から)
2019年1月13日(日) 晴れ時々曇り
雪の国見山を歩く
参加者:1名

出発9:00-犀鶴林道@熊走町10:10~10:20-犀鶴林道@林道鴛原線分岐10:33-370mピーク11:08-尾根取り付き11:25-作業道熊走1号線出合(山頂東側直下林道)11:55-国見山12:11~12:43-林道国見線着地12:55(林道国見線と犀鶴林道のT字路)-赤倉みはらし広場下13:10-作業道熊走1号線出合(山頂東側直下林道)13:36-370mピーク13:57-犀鶴林道@林道鴛原線分岐14:10-犀鶴林道@熊走町14:20~14:30-帰着15:40

日の出 7:05 日の入り16:59   GPS軌跡ファイル: 国見山GPS軌跡2019_1_13.gpx

国見山標高の断面図

国見山歩いたGPS軌跡

 雪のある時期に、国見山や水葉山を歩きたいと思っていた。昨年、熊走町の手打ち蕎麦処 なごみ(おいしい!)を家人とともに訪れて、ついでに犀鶴林道への分岐点を確認していた。雪の時期の国見山や水葉山は、ルートを探しながら歩くことになる。1月13日と14日は、ともに晴れるそうだ。では、天候の心配をしないで歩ける13日にルート偵察のつもりで国見山周辺を歩いて来よう、ということで駒帰町/熊走大橋から始まる犀鶴林道にやってきた。
 熊走町まで雪はない。熊走町を過ぎて少しすると、路面に雪が出てきてぐっと気温が下がってくる。谷筋なので、日が当たらないのだ。通行の支障にならないように車を停めて犀鶴林道を歩き出す。ここから先は、初めて来る場所。林道鴛原(おしはら)線分岐に達したところで、尾根に取り付いて370mピーク目指して道なき道を登っていく。雪は10~40cmくらい。ツバキの木が多い。木の間で歩きやすい場所を選んで35分ほど登ると370mピークに着いた。送電線の鉄塔がある。地形図を見ると370mピーク付近に作業道があるので、それにつなげることを狙っていたのだ。
 わかんをつけて、送電線巡視路にしては広い(幅2m強くらい)道を歩いていく。後からわかったことだが、この道は作業道熊走1号線の端っこだろうと思う。標高約420m地点で作業道を離れ、尾根に取り付く。今日は、地形図読みの練習のつもりで来ているので、できるかぎり林道ではなく尾根を詰めて山頂を目指したい(将来的に水葉山までつなげたい)。この尾根は、手入れのされた杉林で、比較的歩きやすい。登っていくと、鉄塔のすぐ先での標高480m付近で作業道熊走1号線に一度ぶつかり、もう一つゆるやかな尾根を詰めると標高510m付近で再び熊走1号線にぶつかって、国見山の山頂の東側にある案内図のところにたどり着いた。ここから送電線巡視路を登ると、国見山の山頂の平に到着するようだ。無雪期には来たことがないので、雪の下の道を想像しながら歩いていく。山頂に着くと、またもや送電線の鉄塔が建っている。地形図を見ると、今日は3本の異なる送電線の下をくぐってきたことがわかる。国見山の山頂は、それほど眺望は良くない。雪がもっと積もれば、また違ってくるかもしれない。山頂の北端に金沢市を見晴らしできる展望場所があって、木のベンチが置いてあった。
 山頂で食事して、山頂台地から尾根沿いに南に向かって歩き出す。林道国見線か、犀鶴林道あたりに着地すると見込んでのことだ。ここは藪こぎとなったが、10分足らずの藪歩きで林道に出た(藪が深くて、下りということもあって尾根の地形が判然としない。向かう先に林道があるからよかったが、尾根歩きを貫くには雪が少なすぎる)。すぐ先に道路案内標識があって、林道国見線と犀鶴林道のT字路に出たようだ。犀鶴林道を、赤倉みはらし広場に向けて歩いてみた。見晴らしがよい場所があって、医王山や挙原山、大門山などが見えて嬉しくなる。そうこうしているうちに、赤倉みはらし広場の入口に気が付かず、通り過ごしてしまった。ここでわかんを外して戻ることにする。
 犀鶴林道を戻り作業道熊走1号線に折れ、国見山の山頂を巻いて進み、登って来た尾根ルートに標高510m付近で合流することを目指す。作業道熊走1号線に入って150~200mほど歩いた場所で、道幅の半分ほど崩落している。この道の盛り土が国見山の南峰から降りてくる沢筋(水はなし)を埋める形になっていて、道路の下には十分な排水路がないように見えた。作業道熊走1号線は雪の下なのでよくわからないが、道の付き方からして簡易的な道のように見える。この道は、春先の雪解けや梅雨の時期に崩落して通れなくなることが避けられないのではないだろうか。この区間は、距離にして300~400mほどで大した苦労はなかったものの、本日一番のツボ足ラッセルになった(積雪量は60~70cmほどか)。
 この後は、自分のトレースをたどって尾根ルートを戻った。標高が下がってくると、積雪が10cmくらいしかなく、場所によっては藪がうるさいところもあった。今日は、作業道が縦横に入り組んだ里山を地形を感じながら歩くことができて、よい練習になった。いつも思うことだが、このような里山を雪の時期に歩くことはそれなりに難しい。林道や作業道の位置が地形図通りだったので、GPSと併せて現在位置がはっきりわかって心強かった。今日は人に会うことはなく、熊走町の犀鶴林道に停車している車もなかった。犀鶴林道以外では新しい人の踏み跡も皆無で、イノシシの足跡と掘り返し跡(三か所ほど)が目立った(キジもいた)。
 広葉樹林(天然林)の藪は、この程度の雪では歩き通すことは難しい。かと言って、より雪が深くなるとわかんでのラッセルでは苦しい。スノーシュなら少しは良いが、藪山では持て余すかもしれない。この次に来るときには、もう一つ南の798mピークまでは目指したい。それができれば、水葉山にも少しは近づけるかもしれない。

※手打ち蕎麦処 なごみ さんは、2018年7月末日をもって閉店なされた旨、ネットに報告されていましたが、真偽はわかりません。ご主人が、ご定年後に始められたそば処で、厳冬期はお休みで、毎年春になったら営業再開と書かれていたように覚えています。店内には、山のイラストなどもあって、いい雰囲気でした。本当においしいお蕎麦を食べさせていただき、ありがとうございました。閉店は間違いで、この次の春にはいつものように開店して下さったら嬉しいな、と勝手なことを思った(失礼をお許し下さい)。

犀鶴林道@林道鴛原(おしはら)線分岐 - ここから左手の尾根に取り付く

標高370m地点近くの鉄塔

標高370m地点から始まる作業道(大きな踏み跡はイノシシ)
※人の踏み跡をイノシシが辿っているようにも見える。この山は、全山を通じてイノシシの踏み跡だらけで、
人もイノシシも踏み跡を共用しており、そこに新雪が降り積もっているかのようだった。

イノシシの足跡(結構大きいように思った)

イノシシが掘り返した場所

国見山の東側山頂直下(標高500m付近)の案内標識(ここから送電線巡視路を使って山頂に取り付く)

チャムラン山の会の方がつけて下さった山名標識は、破損していた。

金沢の市街地

医王山

T字路標識(山頂台地の南側から、藪漕ぎでこの付近の林道国見線に着地した)

国見線の雪は、こんな感じ

犀鶴林道の雪はこのくらい(タイヤ通行跡があって、びっくり)

犀鶴林道からの大門山と挙原山のズーム

ここから熊走1号線に入り、山頂直下の東側で登ってきたルートに復帰して、来た道を下山した

手打ち蕎麦処 なごみ(金沢市熊走町)-2018年4月訪問

11:01 | 投票する | 投票数(1) | コメント(0) | 石川県から登る山